実証データ#10 定電位海水腐食性試験

試験方法

定電位保持法による耐腐食評価。
下記条件で供試材料を定電位に保持(浸漬長さ、約5cm)し、耐食性を評価した。

試験条件

電位:-100mV(飽和甘こう電極基準)
時間:30分
温度:24±1℃
腐食液:海水(大阪湾、堺沖採取)
測定場所:大阪府立産業技術総合研究所

試験結果

iRワイヤの変化は見られない

試料名 結果 結果写真
TBIR-AGH-5.0-4.0-898 クロスカット部のみ僅かに赤サビ発生
着色塗装亜鉛めっき鉄線 クロスカット部ふくれ、および一部赤サビ発生
合金めっき 全面赤サビ発生(腐食減量:0.60g)
アルミニウム 全面腐食(腐食減量:1.48g)
ステンレス 全面孔食発生(腐食減量:0.32g)
GS7 全面赤サビ発生(腐食減量:0.38g)

非被覆線材の腐食速度

試料名 腐食速度(mm/年)
合金めっき 2.58
アルミニウム 1.98 (注1)
ステンレス 1.43
GS7 2.03

注1:海水中におけるアルミニウムの腐食速度を約0.35mm/年(文献1)とすると、今回の腐食試験条件では、アルミニウムは1.98/0.35=5.67 即ち約6年相当の暴露試験に相当する。

文献1:F.L.Laque, “MarineCorrosion, Causes and Prevention”, John Wiley & Sons, P.197(1975)

iRワイヤの強さの秘密

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